セイムチャン隕石（Seymchan meteorite）は、1967年にロシアのマガダン州セイムチャン村の近くで発見された非常に特異な鉄隕石です。ウィドマンシュテッテン構造（鉄ニッケル合金が形成する独特のパターン）を持つ金属部分と、宝石のようなオリビン（カンラン石）結晶を含む希少なパラサイト（pallasite）部分とがあります。科学的研究において重要であるだけでなく、その美しい断面はコレクターや博物館で高い評価を受けています。

「ウィドマンシュテッテン構造」は、鉄隕石の内部に見られる幾何学的な模様で、主にカマサイト（kamacite）とテーナイト（taenite）というニッケル-鉄合金の結晶から成ります。隕石が数百万年以上かけてゆっくり冷却される過程で形成されるため、地球上では再現が困難な構造です。この模様は隕石を切断・研磨し、酸でエッチングすることで観察でき、隕石の起源や冷却条件を解明する手がかりとなります。宇宙の壮大な時間スケールとプロセスを実感させる特別な存在と言えます。

「パラサイト」は鉄隕石と石質隕石の中間的性質を持つ「石鉄隕石」の一種で、鉄-ニッケル合金の中に緑色のオリビン結晶が散りばめられた美しい構造が特徴です。これは、小惑星内部で金属核（コア）とマントル（ケイ酸塩鉱物層）の間の境界部分で形成されたと考えられています。地球外の美しさと科学的謎を兼ね備えた、非常に特別な隕石です。

セイムチャン隕石は、その特性と美しさからパワーストーンとしても注目されることがあります。セイムチャン隕石は、宇宙からのエネルギーを宿す鉄隕石と、地球を象徴するオリビンの融合体です。このため、「宇宙」と「地球」のエネルギーを調和させる石と考えられています。隕石由来の部分は、宇宙の叡智や未知の力とつながるための媒介とされます。創造性や直感力を高め、目に見えない次元からのメッセージを受け取りやすくするといわれています。オリビンは地球のエネルギーと密接に関係しており、心を落ち着かせ、現実世界にしっかりと根を張るサポートをするとされています。また、金属の強さとオリビンの柔らかさが融合しているため、変化を乗り越え、新たなステージに進むための力を与えてくれるといわれています。

※玉置き台は別売りです。



※商品のすり替え防止の為に返品はお受けできかねます。